工芸ヒストリー
この「工芸ヒストリー」では、2023年に創立100周年を迎える本学の歩みをひも解きながら、たゆまぬ努力で困難を乗り越え、未来を切り拓いてきた先人たちの情熱や思いを語っていきたい。
19世紀初頭に発明された写真は、情報を画像として正確に記録し、多くの人々に効率的に伝える新しいメディアとして急速に受け入れられた。写真は、テクノロジーであると同時にアートでもあり、社会を一変させる大きな可能性を持っていた。
本学のルーツは1923(大正12)年に創立した小西寫眞専門学校である。日本で最初の写真専門の高等教育機関であり、創立当初よりテクノロジーとアートを融合した教育と研究を行い発展してきた。
創立以来の志と伝統を大切にしながら、常に次代を見据えて挑戦し続け、未来を創造する教育と研究を実践して社会に貢献してきた、本学のこれまでの100年を振り返ろうと思う。
東京工芸大学 学長 吉野弘章
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戦時下の教育、東京写真工業専門学校に校名変更
戦局に翻弄されながらも自由な校風を保つ
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卒業生の肖像 01 初期の卒業生の活躍
「新興写真」の写真家たちと渡辺義雄
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東京写真専門学校に校名変更/写真理学科・写真芸術科を設置
社会や時代の要請に応じた改革、いまに続く教育課程の礎
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小西寫眞専門学校の教育
創立時の入試とカリキュラム
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創立に集った教育者たち(後編)
技術と表現の両道に精通した多彩な人材
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創立に集った教育者たち(前編)
初代校長 結城林蔵
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六代杉浦六右衞門
写真を産業として振興し、文化として普及・啓蒙
- 04
小西寫眞専門学校の創立、建学の精神(後編)
写真専門の教育機関を設立し、社会全体の発展に寄与する
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小西寫眞専門学校の創立、建学の精神(前編)
写真技術や写真文化の普及・啓蒙が進む
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写真教育のはじまり
より高度な写真教育の必要性が高まった明治時代
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写真の渡来
世界初の実用的な写真術、幕末の日本へ
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プロローグ